日本ハム・新庄監督 上沢のクイック投球に「びっくり(笑)」も会心勝利「相手どうこうより古林に勝ちをと」
「ソフトバンク2-3日本ハム」(1日、みずほペイペイドーム)
日本ハムがソフトバンクに敵地で3連勝。貯金3とした。
元同僚、ソフトバンク・上沢から価値ある勝利を奪った。四回までは無安打に抑えられていたが、2点を追う五回、清宮幸と万波の連打で無死二、三塁とし、郡司の中犠飛でまず1点。さらに2死三塁から嶺井の捕逸で同点に追いついた。
2-2で迎えた七回1死では、万波が左越えに決勝の6号ソロ。上沢はマウンドにがっくりと膝をついた。新庄監督は万波の一発に、「いやあ、分からんね。ここっていう時に打ってくれるし。古林のために打ったんじゃないですか、今日は」とうなずいた。
相手の上沢は一昨年まで日本ハムに在籍。ポスティングシステムでメジャー挑戦したが、わずか2試合の登板に終わり、NPBに復帰した。日本ハムではなく、ソフトバンク入りを決断したことで、この日も左翼席からブーイングが起こった。
相手の上沢について、新庄監督は「真っすぐ多かったですね。ファイターズの時には全くしてなかったクイック。びっくりするくらい(笑)」と振り返りながらも、「相手どうこうより、チーム全体で古林に勝ちを持ってきてくれたことがメチャクチャ良かった」と会心勝利を喜んだ。
先発の古林睿煬は初回に2点を失ったものの、二回以降は立ち直り、7回5安打2失点の好投。150キロ前後の威力のある直球に変化球も制球よく交えて10三振を奪い、台湾から新加入の右腕が2試合目の登板で来日初勝利を挙げた。
新庄監督は古林について「いい子やから、性格も。なんとか勝たせようと。これからバンバン勝ってもらって。勝って成長していくと思うから。楽しみで仕方ない」と満足げ。二回以降の安定した投球に、「追い込んでからの決める時の変化球、カーブでしょうね。たいしたもの。あそこのストライクゾーンに投げられる。バッターも意表を突かれるというか、真っすぐ待ちながら、ブレーキきいた変化球きたらなかなか打てないですよね」と絶賛した。