横綱昇進確実に 大の里が琴桜下し2場所連続4度目V「率直に嬉しい」初日から無傷13連勝、土つかずで決めた 新入幕から所要9場所、大鵬超えの記録的スピード出世へ
「大相撲夏場所・13日目」(23日、両国国技館)
大関大の里が大関琴桜を寄り切りで下し、初日から土つかずの13連勝で2場所連続4度目の優勝を飾り、今場所後の横綱昇進を確実にした。
過去4勝4敗と五分の大関を相手に、鋭い立ち合いから突き放して、そのまま土俵外へと追いやった。
インタビューで大の里は「率直にうれしいです。1日1番しっかり集中することだけ考えていた。(きょうも)いつも通りの気持ちで挑んだ」と、引き締まった表情で語った。横綱昇進が確実となる中だが「まだ場所終わってないんで、明日のことだけを考えて頑張ります。13日目に決まったということで、こんな早く決まることはうれしい気持ちもありますけど、9月場所で14日目に決まった時(千秋楽で黒星)の反省もある。あと2日間集中して頑張ります」と、うなずいた。
所要13場所での横綱昇進は昭和以降では羽黒山、照国の16場所を抜き、年6場所制となった58年以降では輪島の21場所を上回るスピード出世。新入幕からの所要9場所は大鵬の同11場所を更新する。
◇大の里の大関昇進後の成績(※今場所は13日までの成績)
24年11月 9勝6敗
25年1月 10勝5敗
3月 12勝3敗
※5月 13勝0敗