女子ゴルフ 河本結が「99点じゃダメ」のショットでジャンプアップ「藍さんがピンを切ると打っちゃいけないところを作ってくる」

 「女子ゴルフ・宮里藍サントリー・レディース・第2日」(13日、六甲国際GC=パー72)

 13位から出た河本結(26)=RICOH=が6バーディー、ノーボギーの66でラウンド。通算9アンダーとして、午前スタート組ではトップに2打差、3位とジャンプアップした。

 偶然ではない。多くの武器を携えて、大会に乗り込んできた。一つは「マネジメント」。大会アンバサダーを務める宮里藍さんがコースセッティングを行う。

 「藍さんがピンを切るとなると、打っちゃいけないところを作ってくるな、と思って」と、河本は前日のうちに、夕刻に告知されるこの日のピン位置を確認しながら、頭の中でシミュレートし終えていた。

 例えば4打伸ばして迎えた7番パー4。手前から7ヤード、右から5ヤード。「残り138ヤードで、ピンを狙いたかったけど、右からの傾斜があった」。もし右に外せば、アプローチは極端に難しくなる。

 宮里さんの意図を読み切って、あえて左を狙い、上り4メートルの距離を残して、この日5つ目のバーディーを奪って見せた。

 次なる武器は海外での経験値。2週前に挑戦した、全米女子オープン。予選通過を果たし、最終日は80と崩れたが36位に踏みとどまった。

 「日本ではあり得ないセッティング。違うゲーム」を心から楽しんだ。そして、改めて「ナイスショットでも、1ヤードずれたら40ヤードも転がり落ちていく」という厳しさを4日間、体感できた。

 「99点のショットじゃだめ。100点じゃないと。これを日本でやれれば、ダントツ(のプレーヤー)になれるかな」と、これまで以上の精度を自らに求めるようになった。

 同大会では元世界ランク1位の高真栄(コ・ジニョン)と「仲良くなった。インスタを交換しました」と河本。次週のKMPG全米女子プロゴルフ選手権で再会予定だ。

 その前に「全英も決めたい」と、この大会での2位以内を目指す。「全英は、セッティングというより、また違うコンディション。違うゲームです」という楽しみが待つ。

 その実現に向け、決勝ラウンドではさらに数多くのバーディーを狙っていく。

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