パーク24株式会社は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員4811人を対象に、「ガソリン価格」に関するアンケートを実施、結果を公表した。

　高いと感じるレギュラーガソリン1リットルの価格は、「150円以上（29％）」が最も多く、次いで「160円以上」と「170円以上」が19％で同率だった。「170円以上」は前回比較で最も変動し、6％から3倍以上となった。また、「130円以上」は2018年に41％だったが、今回は6％にとどまるなど、昨今のガソリン価格の高騰が影響していると言える。

　運転免許証の取得経過年数別に見ると、免許取得から10年未満までは「170円以上」が最も多くなった一方で、10年以上は「150円以上」が最多。取得経過年数10年以上の人は、120円台のガソリン価格を経験していることから、取得経過年数が短い人に比べると、より低い価格帯でも「高い」と感じるようだ。

　ガソリン価格による車の利用頻度は、毎日利用する人の56％が「変えたいが、変えられない」と回答したのに対し、車の利用頻度が月に1回以下の人は「価格によっては変わる」と「変わる」の合算が57％となるなど、車の利用状況によって違いが見られた。

　車の種類別では、「スポーツカー」が「変わる」と「価格によっては変わる」を合わせて39％で最多。ハイオクガソリンが採用されていることが多く、レギュラーガソリンより20～30円価格が高いことなどから、他の車種と比べて利用頻度を変える人が多いと思われる。

　ガソリン価格が高いと感じる時にする工夫は、「給油時に会員割引やカード特典を活用する（62％）」「少しでも安いガソリンスタンドを探して給油する（50％）」「急加速・急減速などを避けたエコドライブを心がける（40％）」の順。若い年代ほど安いガソリンスタンドを探す割合が多くなった一方で、会員割引やカード特典を活用する割合は年代が上がるにつれて多くなった。

　同社によると、今後、原油価格の値下がりや政府によるガソリン価格の段階的な引き下げ措置が見込まれるものの、「家計への負担は続く」という。運転中の急加速・急減速を控えたり、車内の荷物を減らしたりする「エコドライブ」は、CO2排出量が減少し環境負荷低減につながるだけでなく、ガソリン消費量を節約することができるため、環境省が提唱する「エコドライブ10のすすめ」を参考にすることを勧めている。

（よろず～調査班【ライフ】）