3A前田健太、また大量失点 二回途中9失点KO 初回に5者連続安打などで6失点 3登板防御率24・30 最速147キロ

 前田健太
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 「アイオワ・カブス3ー12シラキュース・メッツ」(29日、デモイン)

 カブス傘下3Aアイオワ・カブスの前田健太投手(37)が先発し、二回途中7安打9失点でKO。マイナー初黒星を喫した。47球を投げてストライク27球、ボール20球。3つの四球を与え、2つの三振を奪った。最速147キロ。前回登板でも初回に5失点しており、防御率は24・30に跳ね上がった。

 中5日の調整で臨んだマイナー3度目のマウンド。課題の立ち上がりでベテラン右腕が炎上した。先頭をストレートの四球で出塁させると、次打者には初球、真ん中の144キロ直球をセンター方向へ二塁打にされてあっさり先制点を許した。

 3番モウリシオをスプリットで空振り三振、続く元オリックスのメネセスをスプリットで三ゴロに仕留め、二塁走者を釘付けにしたところまでは良かったが、そこから三塁打を含む5者連続安打を浴びて5点を追加された。最後はスプリットでこの日2つ目の三振で締めたが、6安打6失点の乱調だった。

 二回に入っても制球は安定しない。先頭打者を2ストライクに追い込んだ後に4球連続ボール。低めに集めた投球を見送られて走者を背負うと、次打者には8球粘られて連続四球。メネセスにスプリットを左前へ運ばれて、無死満塁となったところで強制降板となった。

 2番手投手が押し出し四球などで残した走者全員を生還させ、前田に9失点が記録された。

 前田は広島のエースとして活躍した後、15年オフにポスティングシステムを使ってドジャースと8年2500万ドル(約36億3000万円)で合意。19年オフにツインズへトレードで移籍。23年オフにFAになり、タイガースと2年2400万ドル(約34億8000万円)の契約を結んだ。

 メジャー10年目の今季はオープン戦で結果を残せず、開幕ローテーション入りならず。リリーフで7試合に登板したが、防御率7・88と精彩を欠き、今月1日にメジャー40人枠から外され、事実上の戦力外となった。今季の年俸1000万ドル(約14億5000万円)はタイガースが負担するため、カブスは前田がメジャーに昇格した場合、最低保証年俸76万ドル(約1億1000万円)を日割りでし払う見込みだ。メジャー通算成績は226登板(172先発)、68勝56敗6セーブ、防御率4・20。日米通算200勝まで35勝としている。

 カブスには鈴木誠也外野手と今永昇太投手の日本人コンビが所属。チームは現在、ナ・リーグ中地区首位を走っているが、先発陣の柱だった今永が5日に左太もも裏痛のために負傷者リスト入り。23年16勝のスティールが4月にシーズン絶望の左肩手術。先発投手として実績のある前田にとってはメジャー再昇格、先発ローテ入りの大きなチャンスだが、3登板、6回2/3を投げて7四球、4三振、18失点と苦しい投球が続いている。

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