6・19世界初挑戦の佐々木尽が半狂乱でベルト奪取宣言「ノーマン選手が欲しくてたまらない」「脳が壊れそうな精神状態」異例来日ウエルター級王者は平然

 「ボクシング・WBO世界ウエルター級タイトルマッチ」(19日、大田区総合体育館)

 試合2日前の公式会見が17日、横浜市で行われた。WBO世界ウエルター級王者ブライアン・ノーマン(24)=米国=は「7歳からボクシングを始めて17年間、人生全てを懸けて得た大切なベルトを楽に渡すつもりはない」と王者としてプライドをにじませ、日本勢としてウエルター級初戴冠を目指す同級2位の佐々木尽(23)=八王子中屋=は「ここまでやってきたのは歴史を動かすため。ノーマン選手がベルトに見える。ノーマン選手(ベルト)が欲しくてたまりません」と、半ば狂乱状態で王座奪取を誓った。

 ウエルター級では国内36年ぶりの世界戦開催で、佐々木は日本勢史上5人目の挑戦となり、戴冠すれば日本初の偉業となる。現役のウエルター級王者が来日すること自体異例で、佐々木にとっては一生に一度あるかないかのビッグチャンスとなるが、「(試合が決まってから)この2カ月間、(高揚して)脳が壊れそうなくらいの精神状態を生きてきた。ノーマン選手がボクシングを愛していると言っていたが、愛では負けてない。夢だった世界王者にあと一歩。この夢を夢で終わらせたくない」と力を込め、「僕はノーマン選手のスタイルが好きで、男として好き。男と男の勝負。歴史に残る最高の試合をしましょう」と激闘を呼びかけた。

 無鉄砲な23歳の大言壮語に対し、王者ノーマンは通訳を聞いて頬を緩める瞬間もあったが、どこ吹く風といった様子で意に介さなかった。「この試合は最高の一戦になる。佐々木尽という最高の選手とやれるのはうれしい。(佐々木が)19勝17KOということからわかるように、アクションの多い素晴らしい試合になると思う」と好勝負を誓った。

 戦績はノーマンが27勝(21KO)2無効試合、佐々木が19勝(17KO)1敗1分。

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