G大阪 今季初3連勝で5位浮上!完全アウェーで浦和沈めた! FW山下がV弾 大きい主将・宇佐美の復帰
「明治安田J1、浦和0-1G大阪」(6日、埼玉スタジアム)
G大阪は浦和に1-0で勝利し、3連勝で勝ち点23、5位に浮上した。FW山下涼也(27)が今季4得点目。敗れた浦和は連勝が5で止まり、3位に後退した。神戸は1-3でC大阪に逆転負け。首位の鹿島は福岡に1-0で競り勝ち、5連勝で勝ち点を31とした。レオセアラが前半にPKを決めた。福岡は5戦勝ちなし。柏は垣田のゴールで清水を1-0と下し、同27で2位に浮上した。東京Vは横浜FCに2-0で快勝した。名古屋-岡山は引き分け。
真っ赤に染まる完全アウェーの埼玉スタジアムで接戦を勝ちきり、今季初の3連勝を決めた。勝ち点を23に重ね、同31でダンゴ状態から抜け出しつつある首位鹿島を追走。決勝ゴールのFW山下は「背中を追い続けて少しでも縮めていけるように。上位との戦いが続くが、勝ち点3を目指していく」と力強く語った。
3連勝に導くゴールは不思議な巡り合わせがあった。相手守護神の西川が前半9分に負傷退場。交代したGK牲川と山下は、ともに磐田U-18出身の顔見知りだった。在籍期間はかぶっていないが、山下が中学時代に同ユースに練習参加しており「シュートを決められる場所がないくらいすばらしいキーパーだった」と述懐。そんな後輩がJリーグの舞台で先輩から頭でゴールを奪った。
もがき苦しんでいた名門の復活を掲げたポヤトス体制は今季で3年目。1年目はリーグ戦16位に沈んだが、昨季は4位、天皇杯準優勝と躍進し確実にチーム力は上がっている。その自信からか、2勝1分け3敗と波に乗りきれなかった4月も「そんなに悪くなかった」と一喜一憂することなく戦い続け、3連勝につなげた。
そして何より、この日33歳の誕生日を迎えた主将の存在が大きい。3連勝はケガで離脱していたFW宇佐美が先発復帰してから。「メンタル的な部分でチームに伝染するものがある」と山下。指揮官も「彼が100%であれば、間違いなくJリーグの中でベストな選手」と絶大な信頼を寄せる。そんな宇佐美は「勘違いしないようにしたい」と浮かれることなく、気を引き締めていた。