異例のシーズン2度目解任劇の横浜M・西野SD キスノーボHC昇格は「失敗であったと言わざるを得ない」ホーランド監督解任時の言葉繰り返す
J1で最下位に低迷する横浜Mの西野努スポーティングダイレクターが、パトリック・キスノーボ監督の解任発表から一夜明けた20日、横須賀市内で取材に応じた。異例ともいえるシーズン2度目の解任劇に「本当にこれはあってはならないこと。重く受け止めています」と話した。
オーストラリア出身のキスノーボ氏は前任のホーランド監督の解任を受けて4月から暫定的に指揮を執り、5月に監督に正式に就任した。しかし、クラブワーストの7連敗を喫するなどJ1最下位から抜け出せず、チームを立て直せなかった。当時のヘッドコーチを昇格した判断について、西野SDは「結果を見ると失敗であったと言わざるを得ない」と非を認めた。ただ、ホーランド監督を解任した4月も「今年最初のプロジェクトの一つの失敗と認めざるを得ない」と同様の言葉を発していた。
後任は未定で、今後は大島秀夫ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。後任候補はJリーグ経験者で探し「できれば日本人とは思っています」と明かした。
横浜Mは1993年のJリーグ開幕時から、鹿島とともにJ2降格経験がない名門。生き残りがかかるシーズン後半戦に向けて、西野SDは「勝ち点40が一つのラインだと思っています」と話し、夏の補強についても意欲を示した。