“NewJeansの生みの親”代表と対立事務所の法廷争いが開始 互いの主張食い違いと現地で報道
韓国のガールズグループ・NewJeansの“生みの親”であるミン・ヒジンアドア(ADOR)前代表が、アドアの親会社・HYBE(ハイブ)を相手取り提起した、287億ウォン(28億7000万円)相当のプットオプション(あらかじめ決めた行使価格で、商品を売る権利)行使による、代表請求訴訟の初弁論と、株主間契約解除確認訴訟がソウル中央地方裁判所で同時に行われたと12日、現地メディアのTVデイリーなどが報じた。
HYBEは「ミン・ヒジンとの株主間契約締結の目的は、アドアの成長と発展のため」「この目的のため、ミン・ヒジンはアドア・HYBEの損害となる一切の行為をしない義務があったにもかかわらず、これを破った」と主張した。
HYBEは、昨年4月に行われた監査資料などを基に、ミン・ヒジンの“NewJeans引き抜き計画”を把握、株主間契約違反行為が確認されたため「契約は適法に解除された」と付け加えた。そして、株主間契約の解除後であるため、プットオプション代金を払う理由もないとした。「(ミン前代表が)1年で得た給与だけで、27億ウォン(約2億7000万円)。巨額を受け取りながら、NewJeansの引き抜きを敢行し、裏ではアドアの企業価値を落とした。自分らの保有するアドアの持分を、本人たちがいた時の価値で計算し、276億ウォン(約27億6000万円)だと判断したが、受け入れられない不正な状況だ」と言い、このような状況を防ぐために、ミン前代表の持分を回収できるコールオプション(あらかじめ決めた行使価格で商品を買う権利)条項を入れて、これを行使した。そのため、プットオプション行使は不可能だと説明した。
また、HYBE側の別の代理人は「この事件は、アドアの代表だったミン・ヒジンが、アドア唯一のアーティストであり、収入源であるNewJeansを引き抜こうとした事件だ。ミン・ヒジンは、NewJeansの利益よりも自身の利益が重要なようだ。本人の利益のために、アドア・NewJeans・HYBEを犠牲にしたというのが、私たちの主張の核心だ」とした。
一方、ミン前代表側はHYBE側の主張に対し「株主間契約を解除されたのは7月8日で、退社は11月、NewJeansによる専属契約解除発表は11月末だ」とし「NewJeansの引き抜きは、時系列が合わない」と反発。「代表解任後に、NewJeanの引き抜きを実行した」という、HYBE側の主張には「(引き抜きは)考えてもいなかったが、株主間契約解除、ミン・ヒジン解任、仮処分却下、退社などが起こったプロセスで、NewJeansが孤児になった。どこに行ってもケアされず、マネジメントもばらばらになった。権利侵害でも、保護を受けられなかった。それを解決してくれて、以前のようにそのままのマネジメント状況で、活動できるようにしてほしいと言って出てきたのが11月の話だ」と、強調したことを伝えた。