【競輪】名古屋G1 吉田拓矢が初のダービー制覇でGP切符獲得 盟友・真杉匠の後位から直線鋭伸

 「日本選手権・G1」(4日、名古屋)

 吉田拓矢(29)=茨城・107期・S1=が最終バック5番手から仕掛けた真杉匠(栃木)の後位から直線で伸びて、2回目のG1制覇、日本選手権は初の優勝を決めた。優勝賞金9400万円(副賞含み)を獲得して、KEIRINグランプリ2025(12月30日・平塚)の出場権を手に入れた。2着は真杉、3着には単騎の古性優作(大阪)が入った。

 吉田拓が盟友・真杉との好連係でダービー王に輝いた。昨年のG1・日本選手権(平)では決勝で平原康多(埼玉)を優勝に導く走りを見せるなど、ここまで関東ラインに幾度となく貢献してきた功労者だ。

 中でも今回ワンツーを決めた真杉とは特別な関係だ。2023年のG1・オールスター(西武園)では先頭で引っ張り、真杉のG1初優勝に貢献するも、自身は暴走失格で約3カ月のあっせん停止処分を受けた。だからこそ今回の優勝は格別だ。「真杉が審議に挙がっていたし、オールスターの時みたいになるのは嫌だったのでセーフで良かった」と笑みを浮かべた。続けて「(21年の競輪祭で)G1を取ってからいいことの方が少なかった。それでも家族のためにも落ち込んでいられないと思った。子どもに誇りに思ってもらえる父親でありたいので」と苦しい日々が続いていたのは間違いないが、前を向き続けたことでつかみ取ったタイトルだ。

 これでS班復帰と年末の大一番への出場権を手にした。「まさかという感じです。気を引き締めないと」と話し「今後もG1があるし、関東みんなで勝ち上がっていきたい」と今後も関東を引っ張っていく構えだ。「(真杉に借りを)返してもらったというつもりはない。自信を持って(真杉の)前を回れるようにしたい」と、今後も大舞台でこの連係は続いていく。どちらが前でも競輪界の最強タッグを目指して活躍を見せてくれるはずだ。

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