【競輪】「みっちり楽しみます」と6月まで競輪で奮闘する中野慎詞

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 3月に行われたG2・ウィナーズカップ(伊東)には、自転車競技のネーションズカップ(トルコ)が終了し、帰国して間もないナショナルチームの面々も参戦した。残念ながら2次予選で敗退となったが、敗者戦で強いレースを見せて、改めて存在感を示した。

 ネーションズカップでケイリン銅メダルを手にした中野慎詞(25)=岩手・121期・S2=は、ウィナーズカップ終了後に岸和田F1シリーズに参戦。「あまりレースでうまく走れていなくて、ラインを生かせていない。力は付いてきているけど、戦術的に劣っている」とウィナーズカップでの走りを振り返った。

 競技との両立でフレームの違いや、ライン戦に戸惑いもあるが、しばらくは国際大会がないため、今は競輪にシフトを向けて「力勝負が今後につながる」と岸和田では決勝こそまくりとなったが、完全優勝で改めて力を示した。準決で番手を回ったベテランの内藤宣彦(秋田)は「外国人とも戦っているし、そのレベルの脚はある。国内でも一、二を争うと思う。まだレースに慣れは必要だけど、これからの選手。今は力を出し切ってくれれば」と高く評価していた。

 普段はカーボンフレームで練習を行い、競輪の開催のみ、鉄のフレームを使うのがナショナルチーム。「フレームの違いは難しい。乗っていると思い出してはくるけど…」と開催中しか競輪用のフレームに乗れないのはマイナス材料だが「その道を選んでいる以上仕方ない。両立するのが強い選手のあり方だと思っています」とフレームを言い訳にするつもりは一切ない。

 ここからはG3・川崎記念、G1・日本選手権(名古屋)とグレードレースが続くが、競輪の実戦に慣れていけるのは好材料。「6月までは競輪を走れそう。競輪が面白くて好きなので、楽しみにして開催に来ています。みっちり楽しみます」と笑顔。ポテンシャルは疑う余地なし。6月までは世界の舞台で磨いてきた脚力に注目したい。(関西競輪担当・貞友之)

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