元サッカー日本代表 ヤングケアラーだった、父にギャンブル癖→借金で両親離婚→兄と2人で「祖母の下の処理をした」

 サッカー元日本代表の武田修宏(58)が19日にテレビ東京で放送された「じっくり聞いタロウ~スター近況(秘)報告~」に出演し、過酷だった幼少期について語った。

 武田は「静岡県浜松市の5人家族。次男で生まれた。最初は普通の家庭だった」と静かに話し始めた。父は長距離トラックの運転手で母は看護師。2つ上の兄と祖母で暮らしていたという。武田は「父がギャンブルが好きで。お金を使って。だんだん暴力もひどくなってきた」と振り返った。暴力は母に向かい、武田は「僕は小さかったので何も言えなくて。そのうち家に借金取りが来た。家が差し押さえになって、親が離婚した」と話した。

 離婚後は母、兄、祖母の4人暮らしとなった。「母は看護師で夜勤があってほとんど家にいなかった。祖母は体調をくずして寝たきりになった。兄と僕とでおばあちゃんの下の処理をした」とヤングケアラーだったと明かした。子供ながら祖母の介護をする武田にとって、小学1年から始めたサッカーが心のよりどころだった。

 武田は「家にも帰りたくないし、ずっと外でサッカーしてました。ずっとボールを蹴っていた。シュートを」と練習に明け暮れた。才能が開花し、16歳のときにジュニアユースの日本代表に選ばれた。代表になったことで疎遠だった父と再会することになった。

 武田は「全国高等学校サッカー選手権大会に1年生で出た。決勝戦、1年生。10番で。決勝戦は全国放送。親父がたまたま九州にいて、テレビをつけたらオレが映っていた」という。父が母に電話し、復縁したいことを告げた。母は承諾し、「オレの選手権の活躍を見て籍を入れ直した」と述べた。

 「親父はその後、糖尿病になって寝たきりになって亡くなった。サッカーをやったおかげで家族の絆も戻った」と語った。父への思いについて武田は「二十歳までは父を憎んでいた。でも代表になって感謝した。代表になれたのは苦労してメンタルが強くなったから」と幼少期に苦労したことで精神的に強くなれたと話した。

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