「明治安田Ｊ１、横浜Ｍ０－３ＦＣ東京」（２５日、日産スタジアム）

　最下位と低迷する横浜Ｍは１７位のＦＣ東京に後半に３点を奪われて完敗。２４日に就任した大島秀夫新監督の初陣を勝利で飾れなかった。最下位からの巻き返しを図っての監督交代だったが、大島氏が暫定で指揮を執った前節に続いて２連敗、前キスノーボ体制から計３連敗とクラブ初の降格阻止へ暗雲が漂っている。

　後半６分に先制されると、同１９分にも失点。さらに同４０分に新加入のＦＷ長倉にだめ押し弾で突き放された。攻撃陣はヘッドコーチだった大島氏が暫定で指揮を執った前節からＦＷヤンマテウス、ＦＷアンデルソンロペス、ＦＷエウベルのブラジル人トリオを同時先発させる布陣を継続するも３試合連続無得点と結果につながらず。試合を通してチャンスは少なく完敗だった。

　大島新監督にとって、不退転の覚悟で臨んだ一戦だった。異例となるシーズン２度目の監督交代劇後、最下位からの巻き返しを託され“暫定監督”の１試合を経てヘッドコーチから監督に昇格。２４日の就任会見では「この状況を打開するために自分の全部を懸けて乗り切っていきたい。プレッシャーは感じているけど、もうやるしかない」と意気込んでいた。

　現実的な目標はクラブ初のＪ２降格阻止。試合前時点での勝ち点は１４で「（同）４１あたりと計算している」という残留ラインに向けて、残り１８試合でのペースアップは必至だった。この日の相手は勝ち点２０で降格圏を争う１７位のＦＣ東京。何としても勝ちたい一戦だったが、逆に差を広げられる痛恨の敗戦となった。