2025.06.12

【宝塚記念】ベラジオオペラ　昨年の雪辱　大阪杯から上積み　横山和「折り合いの良さ、反応の鋭さ確認」

　「宝塚記念・Ｇ１」（１５日、阪神）

　Ｇ１連勝を狙う２頭が万全の仕上がりをアピールした。ファン投票１位のベラジオオペラは栗東ＣＷでの３頭併せで最先着。大阪杯を連覇した得意の阪神でＧ１・３勝目を狙う。同２位のレガレイラは美浦Ｗで３頭併せを行い、貫禄の動きを披露。昨年の有馬記念Ｖ以来の実戦となるが、ブランクを乗り越えて頂点に向かう。

　昨年のリベンジを誓う。１１日、栗東ＣＷで前２頭を少し離れて追い掛けたベラジオオペラ。向正面では３～４馬身ほど離れていた差をコーナーで詰めると、内から馬なりで抜け出し、マコトヴェリーキー（５歳オープン）に１馬身、レーウィン（４歳３勝クラス）に２馬身差をつける余裕の先着だ。６Ｆ８１秒８－３６秒２－１１秒２と、Ｇ１馬の脚力を見せつけた。

　雨の影響で、かなり力のいる馬場状態。またがった横山和は「ここまで馬場が悪いなかで調教に乗ったのは初めてなのでゴール板を過ぎてからの雰囲気など、いつもよりも止まるのが早いなとは感じた」と印象を伝える。それでも「折り合いの良さ、反応の鋭さは確認できた。内容としては良かったと思う」と納得のジャッジだ。

　併せ馬のパートナーに騎乗していた上村師も「抜け出す脚が速かった。反応が良かった」と満足げ。「やっと間に合ったという感じの大阪杯だった。それと比べると間隔が詰まっている分、調整がしやすかった」と３カ月半ぶりだった前走からの上積みを強調した。

　夏場に弱く、３着に敗れた昨年の宝塚記念は暑さの影響も受けた。「まだそこまで暑くないのでこの馬にとってはいい気候。馬の状態もいいし、夏バテの心配もない」と今年から２週間前倒しされた日程を歓迎する。

　大阪杯のＧ１昇格（１７年）以降、勝ち馬が同年の宝塚記念を勝っていないが、ファン投票１位の支持に応えたい。「すごく幸せなことで、ジョッキー冥利（みょうり）に尽きる。スタートセンスと操縦性の良さが素晴らしい。うまくエスコートしたい」と主戦は力を込めた。阪神で４戦全勝の主役が上半期を締めくくる。